最高級本ツメべっ甲ピック
日本一高級で贅沢な幻のべっ甲ピックを限定で。
日本一高級で贅沢な幻のべっ甲ピックを限定で。
昔はどこの楽器店にも「べっ甲ピック」はありました。まだ、べっ甲の原料のタイマイが輸入されていた頃の話です。しかし、今では一部の楽器店を除くほとんどの楽器店から「べっ甲ピック」は姿を消してしまいました。
1975年、ワシントン条約発効後、タイマイの輸出入が全面禁止となり、鼈甲業界は衰退の道を歩みはじめました。
鼈甲の本場、長崎でも、平成5年(1993年)当時、市内にはまだ56の経営体があり、職人も269人おりました。しかし、平成16年(2004年)には、39経営体になり、職人も69人にまで減少。
今年、平成28年(2016年)公式発表はありませんが、平成16年よりさらに減少していることは間違いありません。一番の原因は「タイマイ」がほぼ底を尽きかけている状態ということで、取引価格が年々上昇していること。そして、二番目が鼈甲製品が売れなくなったことです。
昔から鼈甲は「高額で高級な商品」でした。なので庶民は、鼈甲の櫛やかんざしなどは持てるはずもなく、上流階級のものでした。
上流階級の女性たちはそれこそ、競い合って「美しい鼈甲」を求めていたのです。そして、最高に綺麗だといわれたのが、「本ツメ」という部分で作られた鼈甲細工でした。
「本ツメ」は、まだら模様が少なく、黄色~透明になるほど好まれました。
「透明度」が高いほうがより高級とあがめらました。
太陽にかざすとその透明度がよくわかるのです、だから今でもべっ甲を太陽にかざす人をみると「この人わかってるな」と思います。
右の写真のかんざしはすべて賞を獲っているので、当時の価格としてもそれぞれ数十万円以上です。もちろん、現在このようなかんざしを頼んでも出来るかどうかわかりませんし、出来たとしても百万円はくだらないでしょう。
べっ甲ピックのK+K FACTORY
松尾 敬嗣(まつお けいし)と申します。
べっ甲の本場、長崎でべっ甲ピックの製造直売をしています。
べっ甲ピックとの出会いはさかのぼること2004年です。友人のべっ甲職人が自分用にべっ甲ピックを作っていたのを1枚もらって使ってみたところ、あまりの弾きやすさと音の良さに「これすごい!」と興奮したのを覚えています。
すぐ、Yahooオークションに出品してみると、あれよあれよと完売。「これは売れるぞ」と職人に作ってもらい私がヤフオクに出品するという日々になりました。
その後、さぼったり、さぼったり~(笑)していましたが、一念発起、自分でWebサイトを作り本格的に売り出そうと思ったのが2007年、それから早いもので2016年で9年目となりました。(その前はショッピングモールで売っていたので合わせると10年以上になってしまいますが・・)
その間に数千名のお客様と数十人のお得意様に巡り合えました。皆さんから「最高のピックです」とか「もう、ほかのピックが使えなくなってしまいました」などうれしい言葉をいただき、そのおかげで口コミで徐々に広がり、プロギタリストからもご指示をいただけるようになりました。
制約上お名前を書けない方もいらっしゃいますが、ジャズギタリスト渡辺香津美さんやBOWWOWの山本恭司さん、所ジョージさん、山崎ハコさん、安達久美さん、高橋誠さん(元もんた&ブラザーズ)、大竹研さん・・など使っていただいています。
また、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、スティーブ・ルカサー(TOTO)、リー・リトナーには、当社のピックに蒔絵を施した飾りをプレゼントさせて頂き、フジテレビの「はねるのトびら」や所ジョージの「世田谷ベース」でも紹介していただきました。
少しだけ「べっ甲」について説明を聞いてください。
その歴史は古く、6世紀の中国まで遡ります。日本では徳川家康がオランダ人より「眼鏡」を貰ったのが、現存しているべっ甲細工の最古のものです。
べっ甲の価値は、その美しさで決まります。べっ甲と言えば黒・茶模様を思い浮かべるかも知れません。しかし、最高のべっ甲は「透明に近い色」です。「透明度」が高いほど珍重されています。その「透明度」が高いかどうかは、タイマイの甲羅の部位・タイマイの生産地など幾つかの要因で変わってきます。
大きく分けて、甲羅には4つの部位があります。
名称 | 場所 | 特徴 | グレード |
---|---|---|---|
本甲 | 甲羅の大部分 13枚 | 色が黒っぽく、厚みもまばら | 普通 |
腹甲 | 亀の腹部分 12枚 | 透明度が高いが、厚みはまちまち | 中 |
バサツメ | 甲羅の淵の部分 18枚 | 透明度が高く、厚みもある | 中 |
本ツメ | 亀の尻尾部分の甲羅 4枚 | 最も透明度が高く、最も厚い | 最高 |
上記でも書きましたが、べっ甲は、「透明度が高く・厚いもの」が最高級の原料になります。「厚い」と言うことも重要でべっ甲は、表面を削りますので、厚いものは、細工がしやすく、削ると綺麗な模様が出ます。
タイマイの甲羅はすべて枚数が同じで「本甲」は1枚の甲羅から13枚取れますし、1枚1枚が大きいですが、「本ツメ」に至っては1枚の甲羅から4枚しか取れませんし、本甲と比べると小さい。その為、数倍もの値段の違いが生まれる事になる訳です。マグロに例えると「大トロ」の部位ですね。
※各部位の呼び方は別名もあり、もっと細かい区分もありますが、基本はこのようになります。
タイマイは、その生息地でも違いがあります。
日本が輸入していたのは「カリブ海産」と「東南アジア産」。「カリブ海産」と「東南アジア産」のタイマイでは、食料としているものが違うためか、甲羅の色に違いがみられます。「カリブ海産」のタイマイは、透明度が高く、高値で取引されます。また、「カリブ海産」のタイマイが大きく、「東南アジア産」のタイマイは小ぶりが多いという違いがあります。これも、魚でも獲れる場所で値段が違うのと同じですね。但し残念ですが、現在日本には、「カリブ海産」は、ほとんど在庫が残っていません。現在、作られているべっ甲細工のほとんどは「東南アジア産」のタイマイです。
べっ甲の協会に入っている職人は、まだ原料を取引できる状態ですが、そもそも原料が少なくなっていますし、「綺麗な部位を欲しい」というのが本音です。
2015年一時的に綺麗な部位の原料が大量に取引されたようで、倍額以上高騰してしまいました。
そんな理由で「本ツメ」はますます入手しずらくなりました。
※2016年原料の買い付け市場に本ツメは全く登場していません。
まずこの音を聞き比べてください。
どちらがべっ甲ピックか解りましたか?
良くわからなければ、もう一度「画像を見ないで」「音」だけを聞いてください。
答えは少し下に記載しています。
べっ甲ピックとナイロン製ピックを比較してみまた。
べっ甲ピック | ナイロン製ピック | |
音質 | ブライト感がある | 硬い音 |
音に艶がある | 音に艶が無い | |
高音が出る | 高音が出ない | |
倍音が出る | 倍音が出ない | |
アタック音が大きい | アタック音が小さい | |
音の粒が揃っている | 音の粒がふぞろい | |
ダイナミックレンジが広い | ダイナミックレンジが狭い | |
弦との摩擦音が少ない | 摩擦音が多い | |
フィット感 | 指に吸い付く感じ | 汗で滑りやすい |
耐久性 | 減りが少ない | 減りが多い |
価格 | 高い | 安い |
べっ甲ピックの価格が高いのを除けば、ナイロン製ピックと比べてありあまるほど良いことだらけです。
音の好みには個人差があり、万人がべっ甲ピックの音に満足されるとは思いません。しかし、初めてべっ甲ピックの音を聞かれた方は、きっと驚かれます。べっ甲ピックの音色、特に「響き方」「高音」「音の艶」、ナイロン製ピックしか使ったことがない人には「いい音」だと感じるはずです。また、アタック音も大きく、豊かな音でダイナミックレンジも広く、倍音も出ます。特にアンプを通さない、アコースティックギターではその威力を感じるでしょう。
べっ甲は「タンパク質」でできています。なので、ピタッと指に吸い付く感じがあります。なので演奏中汗でピックを滑って落とすことも少なく、ミスピックも防ぐことが出来ます。「滑り止め」を使用しなくても大丈夫、初めてル買われた方は、そのフィット感にも驚かれます。
べっ甲はとても「硬い」素材です。元々が亀の甲羅ですから、体をあらゆるものから守らないといけません、(ガメラだってギャオスの光線を甲羅で跳ね返したりしますよね~古い!)なので、ナイロン製よりべっ甲のほうがすり減り方も少ないのです。ただ、もちろん摩耗はしますので、使っていると先端が丸くなるのはしかたがありません。
本ツメは、上でも説明したとおり、べっ甲のなかでも最も希少価値があります。誰でも持ってるピックじゃないし、どこでも作れるものじゃないのです。後10年後、20年後、あなたがいくらお金を積んでも手に入れることが出来ないピックになるのです。
べっ甲は「タイマイ」と言う亀の甲羅を加工しています。
あなたがご存じのとおり、亀の甲羅は「丸み」を持っています、べっ甲ピックはその「丸みを持った甲羅」を物理的に平らにしています。なので、時々「反り」が出ることがあります。これは、ピックが「復元」しようとすることから起こる現象です。
出来る限り、「反り」を少なくするような制作をしていますが、べっ甲は「生き物」なので個体差があり、反りやすいもの反りにくいものが混在しています。これは制作時にも判断がつきにくいためご了承ください。
先程の動画のこたえ
初めの音 ナイロン製ピック(フェンダー トライアングル ハード)
次の音 べっ甲ピック(トライアングル ハード)
でした。わかりましたか?
まず生のタイマイに直接型を取り、糸ノコで切り取ります。
あなたのご希望の形で型を取り、切り取ります。
万力(熱入れ)は、べっ甲の透明度を上げ、やわらかくするために行います。ただし、原料の状態などにより万力の工程を除く場合もあります。この万力の技術が、職人の腕の見せ所。温度・圧力・時間をべっ甲の質に合わせ調節しています。
まだこの工程では、切り取ったピックのままの姿です。
ここから、サンダーで厚みをそろえていきます。ある程度サンダーで厚みをとり、さらにナイフで細かく削っていきます。
最後にパフに目の細かい砂を付けピックを磨きます。(砂を掛けると言います)そして、最後に「ロウ」をバフに付け磨くことで艶を出します。
完成品
まとめ
本ツメのみを使用します。
最高の技術を持った職人が作ります。
1枚1枚手作りです。
どんな形・どんな厚みでも作ります。
(但し、大きさは、1辺3.3cm程度、厚み1.5mm以下)
ご注意 現在、刻印サービスは行っておりません。
お支払い方法
各種クレジット VISA・MASTERCARD・JCB
銀行振込 ゆうちょ銀行・ジャパンネット銀行・住信SBIネット銀行
普通郵便代引き (普通郵便ですが代引きの為確実に届きます)
ご購入の方にはこちらより24時間以内にご連絡致します。その際、作ってもらいたい形・厚みなどをお知らせください。
ご注意
最高級の本ツメを使用して、あなただけに心を込めてお作り致します。しかし、原料が多くありません。ご注文次第では、お断りする事もあることをご了承ください。
なお、制作は、約1か月程度ですが、職人が多忙な場合は1か月以上かかる場合もございます。
ご購入者の声
長崎 松永氏
数回べっ甲ピックのk・k factoryからべっ甲ピックを購入しました。まず、驚いたのが、その音です。
べっ甲はいいと言う事は知っていましたが、価格が高いのと、あまり長崎でも売っていないので半信半疑で購入しました。しかし、大正解でした。
フィット感も最高にいいし、高音も出ます。それまでのナイロン製のピックは冬眠中です。今回のピックは、非常に高いですが、とにかくべっ甲ピックにはまってしまった自分は家宝として購入しました。
その美しさはこれがべっ甲なんだという事を実感させてくれるほど綺麗です。特に、太陽にかざした時の美しさは虜になります。でも、もったいなくって使っていませんが・・ありがとうございました。これからもいいピックを作ってください。影ながら応援しています。
東京都 Y氏
べっ甲ピックがいいと言うことは知っていましたが、どこで購入できるかまでわかりませんでした。ネットを検索してめぐり合えたのがべっ甲ピックのk・k factoryでした。
試しに、1枚購入したのがキッカケです。
送られてきたピックを見てその美しさに胸が驚いたのが始りで、弾いてみると音の良さは想像したいたより、数段上でした。
べっ甲ピックのk・k factoryのこだわりが良くわかり、他のべっ甲ピックを買わなくて良かったと思っています。
対応も早く、親切に答えてくださるこの誠実さも今後もべっ甲ピックのk・k factoryを利用しようと思うきっかけにもなりました。
今度のピックは清水の舞台から飛び降りる程、決心が必要でしたが、飛び降りる価値はありました。
こんなべっ甲ピックがあるんだと言う事を知らなかった自分が回りのみんなに教えてるんです。
本当にすごいピックです。
ありがとうございました。
あなたのお近くの楽器店やインターネットで探して見てください。まずこのようなピックは売られていません。べっ甲の本場、長崎でも「本ツメ」のべっ甲ピックは当社だけです。
「本ツメ」という原料は今後手に入るかどうかも分かりませんし、仮に手に入ったとしても同じ価格かどうかわかりません。「本ツメ」は、この機会を逃したら二度とお目に掛かれないと思ってください。
全てのピックが「反る」と言うことはないのですが、なかには「反る」ものもあるのも事実です。べっ甲は「天然」「生き物」です。できる限り反らないように制作していますが、保存の状態いかんで購入時反っていなくてもあとから反りだすものもあります。
保存は、直射日光を避ることはもちろん、高温・多湿が苦手です。涼しい場所で保管してください。ただ個体差があるため、多少は反ることもありますが、ご了承ください。
べっ甲はナイロン製より硬いので欠けることはあまりないと思いますが、タイマイの甲羅には筋があります。丁度その筋の部分で欠けることがまれにあります。その場合はメールにてご相談ください。
お手入れ方法は、使用後に布などで拭いて頂くだけで結構です。汗や脂が付いたままの状態で長く放置しておくと、虫が付く場合もありますので、汗や脂を拭いてください。
べっ甲は磨いて艶を出します。長い間ご使用されると、だんだん「艶」がなくなります。ただし、「艶」がなくなったべっ甲も「べっ甲が持っている本来の艶」が良いと言う方もいらっしゃいますので一概にダメとは言えません。どうしても初めの「艶」を取り戻したい場合は、コンパウンドで磨くと艶が出ます。やり方はこちらをご覧ください。
厳密にいうと「本甲」(亀の背中)より、「本ツメ」は硬さは柔らかいので、「音」はまろやかな音色になります。ただ、音は好みが分かれますので「音がいい」かどうかは感じ方次第です。
わかりません。原料が手に入るまでという答えになります。
※2016年市場には本ツメは出てきませんので手持ちの原料が無くなれば終了となります。
お支払い方法
各種クレジット VISA・MASTERCARD・JCB
銀行振込 ゆうちょ銀行・ジャパンネット銀行・住信SBIネット銀行
普通郵便代引き (普通郵便ですが代引きの為確実に届きます)
ご購入の方にはこちらより24時間以内にご連絡致します。その際、作ってもらいたい形・厚みなどをお知らせください。
鼈甲業界を取り巻く環境は年々厳しくなっています。
作りたくても「原料がない、原料が高すぎる」といった声があります。
また、職人になり手がなく、衰退の道を歩んでいくことはもうそこまで迫っています。
いつまで、当社もピックを売る続けることができるのかわかりません。
職人が「もうやめた」と言えば終わりです。
以前、作ってくれていた職人は2016年を持って廃業しました。
持病の悪化と工房の入っている建物の老朽化で引っ越しを余儀なくされたことが原因ですが、「作った鼈甲細工が売れない」という鼈甲製品を購入してくれる層が高齢化していることも原因でしょう。
鼈甲業界だけではないでしょうが、「新しいもの」が入ってこなければ「改革」も行えません。古い考え方で凝り固まった頭をほぐすのは、「新しい血」だけです。
「2万5千円のべっ甲ピック」誰が買うの?
そういった意見もありましたが、実際数十枚売れているのです。おかげでフジテレビにも出ましたし、古い考えだとこういった発想が浮かばないではないでしょうか?
普通の本甲のピックを買ってくれるお客様も延べ3千人ほどになります。そして多くのお客様はお気に入って下さっているようです。
Yahooオークション落札者様のコメント:
実は私、以前から市販のべっ甲ピックばかり使い続けていましたが貴殿のものはまったく別物で、すばらしい。手工芸品のようで大変満足しています。
初めて使ってみました。不思議な弾きやすさです。違う世界に踏み入れたような感動がありました。迅速な対応、有難うございました。ピックであそこまで音が変わるとは驚きました。また機会がありましたらよろしくお願いします。ありがとうございました。少し高いかと思いましたが、弾いてみると素晴らしく値段などどうでもよく感じる弾き心地でした。歪みを落として弾いたときに音が上品でなめらか、どこなくエロい大人な音で素晴らしかったです。
JAZZギタリスト 渡辺香津美さま:
いくらいいギター、機材を使っても生音が命、貴社のピックはいい音です。今からスタジオで音出ししてきます
この最高級本べっ甲ピックを手にされたらきっとわかります。
自信があります。
是非、この機会を見逃さないでください。
べっ甲ピックのK+K FACTORY
松尾 敬嗣
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